2013年1月20日日曜日

アーム・ストロング氏がオプラ・ウィンフリー・ショーでドーピングを告白 (インタビュー動画完全版)

がん患者のためのチャリティー基金"Livestrong" (リヴストロング)を設立し、ナイキ"Livestrong"ブランドのスポーツ・ウェアの売り上げの一部を基金に寄付してきた自転車ロードレースの元プロ選手、ランス・アームストロング氏(41)が、オプラ・ウィンフリー・ショーに出演し、国際的な自転車レースの最高峰「ツール・ド・フランス」で7回の優勝を収めた現役時代にドーピング(禁止薬物の使用)を行ったことを告白しました。

オプラはインタビューの中でかなり踏み込んだ質問をしたが、アームストロング氏は、ドーピングをしたことは認めたが、ドーピングに手を貸した医師のことやチームのドーピングに関与した選手や監督については、口をつぐみました。

これまで13年間ドーピング疑惑がささやかれながら、断固否定してきたアームストロング氏が一転してドーピングを認めたことを世界中のメディアは衝撃的に伝えました。





アームストロング氏、ドーピング認める―米トークショーで

WSJ 2013年 1月 18日 19:44 JST
自転車ロードレースの元プロ選手、ランス・アームストロング氏(41)は17日夕、国際的な自転車レースの最高峰「ツール・ド・フランス」で7回の優勝を勝ち取るため、現役時代にドーピング(禁止薬物の使用)を行ったことを公の場で認めた。

オプラ・ウィンフリー氏のトーク番組でアームストロング氏は同世代の自転車選手同様、自身も赤血球の産出を促進するエリスロポエチン(EPO)や成長ホルモン、男性ホルモンの一種であるテストステロンや他の薬物を使用したと述べた。1時間半のトークショーの中でアームストロング氏は「自分は欠点のある人間だ」としたうえで、「大きなうそを何度も繰り返してきた」と述べた。
番組は録画されたもので、オプラ・ウィンフリー・ネットワークとインターネットでも放映された。この番組で、ドーピングを声高に否定し続けてきた十数年間に終止符が打たれた。アームストロング氏は現役時代に幾度もドーピングを疑われながらも、昨年夏に米国反ドーピング機関(USADA)が疑惑を告発するまで当局の罰則を免れてきた。

時にためらいがちで、不安気な様子を見せながら、ブルーのスポーツコートとラベンダー色のボタンダウンを着たアームストロング氏は、1990年代初頭から2005年頃までドーピングはプロの自転車競技界ではかなり広まっていたため、禁じられた薬物を摂取する必要があると言うことは、「タイヤに空気を入れなければならないとか、ボトルに水を入れなければならないと言うこと」と同じようなことだったと述べた。
アームストロング氏は躊躇(ちゅうちょ)することなく、90分のトークショーの冒頭で自身が薬物の使用と輸血を行っていたことを認めた。しかし、重要な詳細については明らかにしなかったほか、チームのドーピングに関与した選手や監督、医師らについても具体的な情報は提供しなかった。
多くの自転車競技ファンやアームストロング氏のウォッチャーらにとって、転落したチャンピオンに対する最大の批判はドーピングのことではなく、ドーピングについて真実を語った人たちや、ドーピングはしないと決めた人たちに対するアームストロング氏のしつこい攻撃だった。トークショーの中で、同じチームの選手に対しドーピングをするよう圧力をかけたとか、最後通告をつきつけたとの点については、アームストロング氏は繰り返し否定した。アームストロング氏は自身を、チームにドーピングを行う雰囲気をはびこらせた「ガキ大将」だといえると述べた。
アームストロング氏が真実を告白しようと決心するまでの物語は、2010年5月にチームメートのフロイド・ランディス氏がドーピングのことで告発したことから始まった。ランディス氏の告発は自転車競技の一部当局者宛てに電子メールで送信されたものだが、最初に公になったのはウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によってだった。
トークショーのなかで、アームストロング氏はWSJの報道に触れ、ランディス氏の告発が自身の転落のきっかけとなったと語った。
アームストロング氏は昨年、ツール・ド・フランスで獲得した7つのタイトルを剥奪され、USADAによって、プロのスポーツ競技界から生涯にわたり追放された。昨年10月、USADAはこの決定の根拠となった数千ページに及ぶ資料を公にすることを選んだ。この資料にはアームストロング氏の十数人の元チームメートによる宣誓供述書も含まれている。彼らの全てが同氏のドーピングを非難した。
USADAが資料を公開した直後、ナイキを含む主要スポンサーはアームストロング氏との契約を打ち切った。アームストロング氏の主な収入源が断たれた。
USADAのトラビス・タイガート会長はトークショー後に声明を発表し、「今夜、ランス・アームストロングはついに自身の自転車のキャリアがドーピングと虚偽の強力な組み合わせの上に築かれたものであることを認めた」と指摘、「しかし、仮に彼が過去の過ちを正したいほど誠実であるならば、自身のドーピングについて宣誓をしたうえで洗いざらい証言するだろう」と述べた。

最後にリヴストロング基金の公式YouTubeサイトを紹介しよう。このサイトでは、実際にリヴストロング基金からの支援を受けながら、キモセラピーなどのがんの治療や手術を経験した患者が、その経験を語る動画が紹介されています。

アームストロング氏は、これまで嘘をつき続けてきたわけだけど、リヴストロング基金の設立など、がんで苦しむ人々のためにもなってきたわけなので、個人的には彼をあまり非難したくありません。テレビでも自分の過去の過ちを告白したし、ツール・ド・フランスで獲得した7つのタイトルは剥奪され、USADAによって、プロのスポーツ競技界から生涯にわたり追放され、そして、ナイキを含む主要スポンサーから契約を打ち切られたことによって十分制裁を受けていると思いますので。

Livestrong公式YouTubeサイト


リヴストロングについて
このサイトは、リヴストロング基金の公式YouTubeサイトです。リヴストロング基金は、経済的、感情的、そして実践的な試練と共生しているがん患者への無料支援サーヴィスを行っております。がん生存者によって1997年に設立されました。

About LIVESTRONG

The official YouTube site for the LIVESTRONG Foundation! The Foundation provides free cancer support services to help people cope with the financial, emotional and practical challenges that accompany the disease. Created in 1997 by cancer survivor..

2 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。

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    1. ありがとうございます。そういっていただけると、記事を書くはりあいになります。これからも、遊びにいらしてくださいね♪

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